Steem (jp)

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SteemはソーシャルメディアプラットフォームSteemitが接続するブロックチェーンデータベースである。コミュニティ構築と仮想通貨による報酬を伴うソーシャルインタラクションをサポートした、オープンソースで一般にアクセス可能なブロックチェーンデータベースとして作られている。Steemは公開されたホワイトペーパーにおいて、コミュニティに主観的な貢献をする無数の人に正確かつ透明に報酬を与えることを初めて試みる仮想通貨であると宣言された。[1]

Steemブロックチェーンプラットフォームは、ソーシャルメディアを基盤とした経済の採用とマネタイズへの大きな障壁に対処するために設計されたものである。 それはSTEEMという仮想通貨(STEEMトークンを参照)をブートするために、主要なソーシャルメディア(Facebook、Reddit、Mediumなど)を成長させた技術を模倣している。

2016年5月、まだ正式版の前のβテストであるがSteemとSteemit (Steem上で動作するソーシャルメディアサイト)の共同設立者Ned ScottはCoinReportに対して、投稿、コメント、投票が直接ブロックチェーンに格納されるSteemの独特さを語った。これによりブロックチェーン基盤上の帰属、コンテンツ報酬、評価など新しい様々な方法によってSteemを活用できる。設立者はSteemのすべての潜在能力を活かしたいと考えている。彼らの目標はSteemitで活気のあるソーシャルメディアプラットフォームを作ることだけではなく、様々な業種の企業家がSteemをオープンソースのパブリッシュプラットフォームとして活用することである。[2]リリースから1年以上が経過した2017年8月30日にSteemホワイトペーパーの新しい版が発表された。それはブロックチェーンの現在のバージョンに基いて技術的に正確であった。[3]数日後、Steemブルーペーパーがリリースされた。ブルーペーパーは幅広い人々が理解できるような役に立つSteemプロトコルのガイドとしてデザインされたものである。それは、リリース以来集められたオリジナルのホワイトペーパーに欠落していると人々が感じていることのフィードバック、追加された機能、プロトコルの特定の部分についてより深く知りたいと思う人のためのより技術的な文書へのリンクを統合したものである。これもまたGitHubでホストされ、時間とともに更新され改善されていく生きた文書となる。[4]

検閲とブロックチェーン基盤上の帰属

すべてのSteemユーザーのアクションは公開ブロックチェーンに記録され、一般に検証される。Steemを利用した特定のwebサイトがコンテンツの検閲を行うことはあり得るが、ブロックチェーンで公開されたコンテンツは本質的にブロードキャストであり、絶えずミラーによって世界中で利用可能である。

ブロックチェーン基盤におけるソーシャルメディアにおいては、作成者や著者は常に公開記録やタイムスタンプによってコンテンツのオリジナル性を示すことができる。許可や権利なくコンテンツを再共有した者に作成者が対処したい場合、ブロックチェーン基盤の記録はそのコンテンツを投稿した特定のユーザーと時間の公的な証明を提供する。将来的に、ブロックチェーン基盤による帰属は政府機関によってその真正性を認められ、コンテンツ作成者にとって自分の成果を管理するための、裁判所における重要性を持った大きな力となる可能性がある。

パフォーマンス、スケーラビリティ、コンセンサスアルゴリズム

SteemプラットフォームはGrapheneという技術に基づいて構築された。GrapheneはSteemとSteemitの共同設立者Dan LarimerとNed Scottによって作られた別のブロックチェーンネットワークであるBitSharesで用いられているものと同じ技術である。この技術はテスト分散ネットワーク上で毎秒1,000トランザクション以上を維持できることが実証されており、さらに容易に10,000以上へと拡張が可能である。SteemはRedditよりも大きいユーザーベースを扱うことができる。

Steemではブロックの作成はラウンドで行われる。各ラウンドの21人のwitnessはトランザクションのブロックの作成と署名を行うために選出される。19人のwitnessは認定投票によって選出され、1人はプルーフ・オブ・ワークの計算によって選出され、1人は投票総数のトップ19に入っていないすべてのwitnessの持ち回りとなる。21人のアクティブなwitnessは、誰か1人が、前に位置する同じwitnessが生成したブロックを常に無視し続けるのを防ぐために毎ラウンド入れ替えられる。

アクティブなwitnessが事前にわかっているため、Steemは3秒毎にwitnessがブロックを生成するようにスケジュールすることができる。witnessはNTPプロトコルを用いてブロック生成を同期させる。このアルゴリズムはBitSharesで1年以上使用され、信頼性が証明されている。

2017年8月7日、@steemitdevはSteemサーバプログラムをp2pコード、データベース、プラグイン、APIを扱う単一のアプリケーションからマルチアプリベースに変更することを発表した。現在、すべてがプラグインであり、直接依存している他のプラグインとのやり取りが必要である。このモジュール性レベルの向上により、より迅速な開発と、容易なコードレビューと高度な並列性を可能とする。Steemdはシングルスレッドであったが、マルチスレッド化がうまく進んでいる。ブロックチェーンは元々1つのCPUコアを使用するように設計されていたが、Steem Witnessのコンピュータは実際には8個のCPUコアを持ち1つしか使用していなかったため理想的ではなかった。[5]

Steemエコシステム

2016年8月、Ned Scottは企業家と開発者が既にSteemブロックチェーンネットワーク上の50種類のツールを作成したとCoinDeskに語った。例えばCatch a Whale(クジラが最近どこに投票したか追跡する)やSteemMarket (Steemによる商品の売買や賃貸が可能になる)がある。彼は「これを使用している人々は直接ブロックチェーンに行きます。我々にそれを止める権限はありませんし、実際、我々はそれを願っています。我々が目指すことはエコシステムを構築することであり、それは今まさに起こっていることです」と語った。2017年2月、SteemToolsのサイトに118種類のSteemアプリケーションが掲載された。[2]
Steemエコシステムも参照。

参照文献

  1. Steem White Paper : https://steem.io/SteemWhitePaper.pdf - 2017年7月16日参照
  2. 2.0 2.1 Steemit Bridges Blockchain and Social Media, But How Does It Work? Jacob Donnelly@jaycodon)著、2016年8月13日CoinDeskにて公開
  3. A Radically Updated Steem Whitepaper @steemitblog著、2017年8月30日Steemitにて公開
  4. Announcing the Steem Bluepaper! @steemitblog著、2017年9月7日Steemitにて
  5. Steem Blockchain Update August 2017 @steemitdev著、2017年8月7日Steemitにて公開

リンク

関連項目

外部リンク

他言語版




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